イギリス随一の食品市「バラ・マーケット」へ行ってみた!
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一時帰国期間を経て、4月1日より、旅を再開しました! しばらくは、ヨーロッパを巡ります。
今回は、イギリス・ロンドンの様子をお届けします(ちなみに現在はアイスランドにいます! )
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ロンドンで迎えた最初の朝。僕たちは宿の近くにあるカフェへ朝ご飯を食べにいった。トースト1枚に焼きトマト2つ、かりかりのベーコンとスクラブルエッグ。それに紅茶のついた、いわゆるイングリッシュブレックファーストを食べた。量は少し少ないくらいだった。
それで、ひとりおよそ1000円……! 高すぎてびっくりした。東南アジアの3倍くらいの値段だ。なのに全然お腹はふくれないし、味も薄い。コストパフォーマンスが悪すぎる。街で大柄な人たちを見る度にどうしたら物価の高いこの国で、ああなれるのかと考えてしまった。安くて安全でおいしいものをたくさん食べたい。安全で、というところが重要だ。
でも、安くて安全だなんて、そんな都合の良い食べ物、どこへ行けば売っているのだろうか。
困った時の黄色い本。地球の歩き方を見ると(因みにこの2日後に僕たちはこの本をあっさり紛失した)、
「ロンドン・ブリッジ駅の近くにオーガニック食材を手頃な値段で買えるマーケットがある」とあった。
僕と奥さんは、急行した。
ロンドン・ブリッジ駅へは、ちょうど昼ごはん時についた。駅から、マーケットまでは徒歩3分とかからない距離だった。道順はとてもわかりやすく、旅行者でも訪れやすい場所だと思う。
ロンドン最古のゴシック建築であるサザーク大聖堂のすぐ脇に、それは広がっていた。
名前は「バラ・マーケット」。
実際に行ってみると、「バラ・マーケット」はなかなか大きなマーケットだと気付く。
入り口付近から覗くだけだと、それほど大きくは見えないのに、いざ入ってみるとけっこうな奥行きがある。通路は一本ではなく、ところどころで分岐している。そんな空間に、ジャンルの違う店が雑多に並んでいるので、初めて訪れた人は、どうまわれば良いか悩むかもしれない(僕たちは悩んだ)。縁日の屋台を見てまわるときのような気持ちになる人もいると思う。後から知ったことだけど、マーケットは大きく3つのエリアに分かれているらしい。
歩いていると、いたるところから、肉を焼く香ばしい匂いや、チョコレートの甘い匂いなどがしてきて、食欲をそそられる。可愛らしい形をしたお菓子や、見たことのない食べ物、色とりどりの野菜も次々に目にとまり、楽しい気持ちになる。
噂通り「Organic」と書かれたお店がたくさん並んでいた。取り扱っている種類も豊富。紅茶や野菜、お肉、牛乳とそれで作ったアイスなど…。値段も手頃で、野菜に関しては、東京のスーパーで買うより安いものも多かった。
「オーガニックティー」を買って、飲んでみた。1杯2ポンド(≒340円)。バックパッカーにとってはちょっと高めなので、ふたりで一杯。よくある舌の上でざらつくような違和感がなく、とても飲み易かった。
その後、別のお店でオーガニックのりんごを3つと、いちごを1パック、そして翌日の朝食用にパンを2つ買った。これだけ買っても、日本よりはずっと安かった。バックパッカーには最適な場所だ! あとはその日の昼食用に、ピザのようなもの(上の写真)を夫婦で一枚ずつ買った。これが、とても美味しかった。「イギリスの料理はまずくない!」と胸を張って言える一品。
地元の人たちは、マーケットで買ったものをそばのサザーク大聖堂のベンチや芝生に座って食べていた。カップルやおじいさん、おばあさんの他、平日だったので、スーツを着た男性がホットドックを頬張る姿もあった。僕たちも、ベンチで昼食を摂った。日本では、お寺や神社の境内で弁当を食べるなんて考えられないことだから、少し不思議な感じがした。こっちの人たちにとって、教会は親しみをもって訪れるべき場所なのかもしれない。晴天の下、とてものどかな時間だった。
調べてみると「バラ・マーケット」はロンドンの中でも、かなり歴史がある食のマーケットなのだそうだ。最近は、だいぶ観光地化してきているらしいが、それでも地元の人々が気軽に訪れていることに変わりはない。ロンドンっ子の生活の一端を覗ける場所、そして安くおいしいものが手に入る場所として、とてもおすすめ。僕たちも是非また訪れたいと思う。
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